シャープ「AQUOS sense4 lite」レビュー、高性能SD720Gと大容量バッテリ搭載で化けた万能スマホ

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シャープのスマートフォン「AQUOS sense」シリーズの最新モデル「AQUOS sense4 lite」を購入しました。

AQUOS senseシリーズは、普段の生活に必要十分な機能・性能を持つお手頃価格なスマホというのが製品コンセプトですが、2020年に発売されたAQUOS sense4シリーズは、高性能Snapdragon 720Gや大容量バッテリ搭載など機能が強化されたことで、お手頃価格で十二分な性能を持つ万能スマホの仕上がりです。

AQUOS sense4 liteの特徴
  • 高性能Snapdragon 720G搭載で動作は快適
  • 手に馴染む持ちやすいサイズ感
  • 4,570mAhの大容量バッテリ搭載で電池持ちがいい
  • おサイフケータイ搭載、防水防塵性能
  • 標準+望遠のデュアルレンズカメラ、画質は普通
  • nanoSIM+eSIMのDSDV、同時にSDカードも搭載可
  • 4キャリアのバンド対応
  • 楽天モバイル専売

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AQUOS sense4 liteの概要

AQUOS sense4 liteは、2020年に発売された楽天モバイル専売モデルです。AQUOS sense4シリーズの中では、無印に次ぐ標準的な機能を持っています。

AQUOS sense4 liteのスペック

機種名AQUOS sense4 lite
OSAndroid 10
SoCSnapdragon 720G
内蔵
メモリ
4GB/64GB
外部
メモリ
microSDXC 最大1TB
画面5.8インチ
FHD+(1,080x2,280)
IGZOディスプレイ
バッテリ4570mAh
USB PD
本体
サイズ
148x71x8.9mm
重量176g
背面
カメラ
12MP 24mm 83度
8MP 53mm F2.4
光学2倍ズーム
ProPix2
前面
カメラ
8MP 26mm F2.0
Wi-Fia/b/g/n/ac
Bluetooth5.1
コネクタUSB Type-C
生体認証指紋、顔認証
NFC対応
おサイフ
ケータイ
対応
テレビ-
耐久性IP65/IP68
MIL-STD-810Hの19項目に準拠
SIMnanoSIM+eSIM
その他3.5mmオーディオジャック
発売時期2020年11月

AQUOS sense4 liteのスペックは、ミドルクラスのスマートフォンとしては標準的な構成となっていますが、高性能なSnapdragon 720Gを搭載したことで余裕のある処理性能を備えています。

また、おサイフケータイ、指紋認証・顔認証、防水防塵、イアホン端子ほか、スマートフォンを使う上であると便利な機能を一通り備えているので毎日の様々なシーンで活躍できます。

AQUOS sense4 liteの特徴

特徴1:大容量4570mAhバッテリ搭載で電池持ちがいい

省電力の新IGZOディスプレイと大容量4570mAhバッテリーの搭載で、1週間電池残量を気にせず使用可能と紹介されています。

1日あたり約1時間の利用を想定で1週間ということなので実際の電池持ちはもっと短くなりますが、HD動画の連続再生で25時間、Webブラウジングで28時間となっているので1日8時間程度使っても約3日は問題なく使える計算です。

特徴2:必要十二分の処理性能

AQUOS sense4 liteが搭載しているSnapdragon 720Gは、ミドルクラスの中でも高性能なSoCです。ベンチマーク結果によると、2017~2018年発売のハイエンドスマホに搭載されたSnapdragon 835と同等以上の処理性能を持っているので実際に高性能です。シリーズコンセプトは必要十分ですが、AQUOS sense4になって必要十二分の処理性能に進化しています。

AQUOS sense3 liteとの比較では、CPU処理性能約2.2倍、GPU処理性能約4.2倍、データ読み込み速度約2.4倍の差があると紹介されています。内部ストレージもUFS2.1対応となり高速になっているようです。

特徴3:最大2回のOSバージョンアップ&AQUOS独自機能搭載

AQUOS sense4 liteは、発売から2年間、最大2回のOSバージョンアップに対応しています。本機は、Android 10で発売されましたが、既にAndroid 11アップデートが実施され、順当なら来年にAndroid 12アップデートされるはずです。ハイエンドスマホならまだしもミドルクラスのスマホで最大2回のOSバージョンアップは、かなりの魅力的です。

AQUOS独自の基本機能として、指紋センサーの長押しで決済アプリが起動する「Payトリガー」、WEBサイトなどを自動でスクロールする「スクロールオート」、文字やアイコンを大きく表示する「かんたんモード」などが搭載されています。

AQUOS sense4との違い

AQUOS sense4 liteとAQUOS sense4 SH-M15は、ほぼ共通のスペックですが、使い勝手に影響しそうな基礎部分に違いがあります。

AQUOS sense4とAQUOS sense4 liteの主な違い

 AQUOS sense4AQUOS sense4 lite
背面カメラ標準 12MP
超広角 12MP
望遠 8MP
標準 12MP
望遠 8MP
SIMnanoSIMx2
SDカードと排他利用
nanoSIMxeSIM
通信速度受信時最大350Mbps
送信時最大75Mbps
受信時最大200Mbps
送信時最大75Mbps

AQUOS sense4は、背面カメラがトリプルレンズカメラで超広角カメラを搭載してます。標準と望遠は、AQUOS sense4 liteと同性能です。AQUOS sense4 liteが標準+超広角のデュアルレンズカメラだったら、もっと使えるシーンが増えたのでやや残念です。

SIMは、どちらもデュアルSIM対応ですが、nanoSIMx2とnanoSIM+eSIMで構成が異なります。まだ物理SIMが中心なのでnanoSIMx2の方が出番が多そうですが、今後は大手キャリアでもeSIMを採用していくとのことなので、eSIMの活躍が増えそうです。

eSIMのメリットは、SIMの入れ替えが容易というのはもちろんですが、デュアルSIMにしてもSDカードが搭載できることです。内部ストレージ64GBは、小さすぎるということはありませんが、SDカードが使えた方がやはり便利です。

受信速度にも違いがありますが、最大速度を出せる機会がどれくらい来るか未知数なので数値上の違いがあるという程度の認識で問題ないと思います。

AQUOS sense4 liteの使用レビュー

Android 11にアップデート済みAQUOS sense4 liteのレビューです。

手に収まる丁度いいサイズ感

AQUOS sense4 liteは、5.8インチのディスプレイを搭載しているので大きいという印象を受けますが、手に取ってみると意外と納まりがいいです(横幅71mm)。これ以上大きくなると持ちにくさを感じそうなので、自分にはギリギリといったサイズ感です。多少重さを感じますが、重すぎるということはありません。重量バランスも悪くないです。

全体を覆うアルミボディの質感は、高級感があって非常に良いです。持つたびにヒンヤリします。

動作サクサク、必要十二分のパフォーマンス

高性能なSnapdragon 720Gのおかげか、レスポンスはサクサクです。

ウェブサイトの読込&描画速度は遅いと感じることは無く、スクロールの引っ掛かりもありません。アプリの起動速度も速く、非常に快適に使えます。ミドルレンジスマホでこれだけ快適に使えるなら、普段使いにハイエンドスマホは必要ないと感じます。

文字がはっきり読める高精細なディスプレイ

5.8インチのIGZOディスプレイは、高精細で写真や動画は鮮やかに美しく、文字もはっきり認識出来るので非常に見やすいです。

解像度がフルHD+(1080×2280)なので1画面に表示される情報量が多く、ウェブサイトや地図などを表示するときスクロールが少なくて済むので重宝します。タッチ感度も良好で変な挙動をすることもないです。

明るさの自動調整が初期状態だとお馬鹿なのか全体的にやや暗く調整されます。マニュアルで明るさを調整すると学習してくれるらしいので、その内使いやすくなるのかもしれません。

カメラは派手さなく自然な仕上がり

標準カメラ

AQUOS sense4 liteのカメラは、AIカメラ搭載でシーンや被写体に応じて最適な撮影モードを自動で選択してくれます。AIオンで撮影していますが、色の派手さもなく自然な仕上がりです。

スマホで見る分には全く気になりませんが、パソコンで確認すると少し荒さが気になります。植物の緑が潰れているところもありますが、十分実用に足る画質だと思います。

望遠カメラ

上と同じ位置から光学2倍ズームの望遠カメラでの撮影です。建物の細部の潰れもなかったので普通に使えますが画質がやや粗めの印象です。

標準カメラ
標準カメラ

シャープのスマホカメラは、一昔前だと画質がかなり酷かったですが、近年はカメラに力を入れいるのか改善されてきています。綺麗に撮れると評判の他社のスマホに比べると劣るかもしれませんが、試し撮りした限り満足できる撮影ができたと感じます。

メモリはもう少し余裕が欲しい

利用可能なメモリ容量3.8GBに対して83%使用とだいぶ使用しています。まだ空きが632MB残っており動作に問題が出ていませんが、気持ち的に1GB以上は余裕が欲しいところです。

アプリ毎のメモリ使用量が「アプリのメモリ使用状況」から確認できます。使用量の多いアプリの中から使っていないアプリのアンインストールまたはサービス停止することで状況が改善できます。結果として、空き1.2GBまで増やせました。最初にやっておくといいですが、初期状態で問題なく動いているので動作が遅くなってからでもいいと思います。

ドコモなどのキャリアモデルだと、プリインストールされたキャリアアプリの影響でもっとメモリに余裕がないかもしれません。動作が遅いと感じたら、1度メモリ利用状況を確認してみるといいと思います。

メモリ利用状況の確認は、開発者向けオプションから確認できます。

内部ストレージは余裕、SDカードも使えるから安心

内部ストレージは、64GBに対して25.87GB、約40%使用なので余裕があります。使わないアプリをアンインストールすれば、手っ取り早く回復できます。楽天関係のアプリは、Google Playから再インストールできるので使わないならアンインストールしても問題ないです。

内部ストレージが足りなくなっても、SDカードが使えるのでストレージ容量で困る心配はないと思います。無印のAQUOS sense4と違って、AQUOS sense4 liteは、デュアルSIMにしてもSDカードが使えるのが魅力です。

eSIMの開通はエラーがデフォルト?

AQUOS sense4 liteは、eSIM搭載だったので楽天モバイルのeSIMを申し込みました。

eSIMの設定は、my楽天モバイルアプリから「開通手続きをする」をクリックすれば完了するはずですが、画像のエラーが表示されて進みませんでした。

何度か試してダメだったので、1時間程度放置しておいたらいつの間にか完了していました。調べてみたら同じ症状の方がいるみたいなのでそういうものなのかもしれません。

eSIMは、IIJmioも使ったことがありますが、物理SIMが届くのを待つ必要がなかったり、抜き差しの手間がなかったりと非常に手軽です。今後eSIMを採用するところが増える見込みなので、eSIM対応のAQUOS sense4 liteを選んだのは正解だったかもしれません。

我が家はかろうじてエリア内という場所ですが、AQUOS sense4 liteは、公式の楽天回線対応製品ということで楽天回線をしっかり掴んでくれます。対応製品以外だと、パートナー回線を掴みやすいのでAQUOS sense4 liteなら安心して使えます。

通信速度測定の結果は、速度は受信13Mbpsと平凡です。10Mbps以上出ていれば十分快適なので満足です。

指紋/顔の認証速度は速い

指紋認証センサーに触れると即ロック解除されるのでストレスはありません。たまに1度目で認証されないときがありますが、2度目で認証されます。スリムベゼルなのでタッチ面が狭さに頼りなさを感じます。

顔認証は、一瞬でロックが解除されるので本当に認識してるか怪しいほど速いです。センサーに触れる必要がない分、指紋認証よりロック解除が速いと感じます。

バッテリ持ち

「1週間あんしんの電池持ち」というだけあってバッテリ持ちはいいです。

私自身がそうですが、スマホのライトユーザなら1週間以上、放置状態なら2週間以上持つので本当に長持ちです。しっかり使っても2-3日は持ちつのでバッテリ持ちに悩む心配はなさそうです。

AQUOS sense4 liteは、バッテリ持ちに関して全く気にする必要はないと思います。

モノラルスピーカーで音質は相当

スピーカーは、指紋認証センサー側の側面に1つ、モノラルスピーカーです。音質は、立体感のないモノラルスピーカー相当で至って普通です。最大音量にすると少し割れ気味になりますが、それ以外なら普通に聞けます。

こんなものかと思って聞けば気にならないですが、音楽を楽しみたい時は、3.5ミリステレオミニジャックが付いてるのでヘッドホンで聴くのがいいと思います。

不具合:ブラックアウトに遭遇

まだ1度だけですが、スリープ状態から復帰せず、画面が点灯しない(ブラックアウト)の症状に遭遇しました。

指紋認証センサーに触れるとバイブするので動いているようですが、画面が点灯しないままです。初遭遇なので焦りましたが、再起動すれば普通に動くので困る程ではないです。

ブラックアウトが発生した場合の対処方法は、電源ボタンをバイブするまで長押して電源を切ります。この間、画面に何も表示されません。切れたら再び電源ボタンを押して電源を入れます。これだけで復帰するのでトラブルというほどのトラブルでもないです。

2021年1月5日のアップデートで「まれにディスプレイが点灯しない事象の改善」が実施されています。メーカーとして認識している様なのでその内改善するかもしれません。

レビューまとめ

AQUOS sense4 liteは、3万円台としては性能面、機能面で非常にバランスの良いスマホです。多くのシーンで活躍してくれるのでメインにもサブにも最適な1台です。

AQUOS sense4 liteをお薦めの人
  • スマホは普通に使えればいいと思う人
  • バッテリ持ちを重視する人
  • eSIMを使いたい人
  • 楽天モバイルを検討している人

2021年6月21日に値下げされました!

AQUOS sense4 liteは、楽天モバイル専売モデルです。専売モデルですが、回線契約なし(単体)でも購入できます。価格は、25,001円。

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