LINEMOは、ソフトバンクのオンライン契約限定の格安SIMプランです。
料金プランは、「ミニプラン」「スマホプラン」の2つです。ミニプランは、データ3GBが月額990円で格安です。スマホプランは、データ20Gで月額2,728円です。「LINEギガフリー」でLINEアプリのデータ消費なしで使えます。
ミニプラン最大のメリットは、格安でありながらソフトバンク品質の回線でいつでもスマホが快適に使えることです。格安SIMに有りがちな平日昼の速度低下にイラつくことはありません。
メリットも多いですが、デメリットもあります。大きなところでは、オンライン契約限定プランであること、ワイモバイルとの対比です。
この記事では、LINEMOの料金プランとメリット、デメリットを詳しく解説していきます。LINEアプリ利用者や回線品質を求める人は、LINEMOを要チェックです。
LINEMOの料金プラン
LINEMOの料金プランは、データ量3GBと20GBの「ミニプラン」「スマホプラン」の2つです。
料金プラン | ミニプラン | スマホプラン |
---|---|---|
データ量 | 3GB | 20GB |
月額基本料 | 990円 | 2,728円 |
LINEギガフリー | 対応 | |
データ量超過後の 通信速度 | 300kbps | 1Mbps |
通話料 | 22円/30秒 | |
通話定額 | 5分かけ放題 月額550円(1年間は無料) 無制限の通話かけ放題 月額1,650円(1年間は1,100円) | |
eSIM | 対応 | |
LINEギガフリー | 対象 | |
プラン変更 | ミニプラン⇔スマホプランに変更可能 | |
一部のキャンペーン | 対象外 | 対象 |
ミニプランは、データ量超過後の通信速度が300kbpsです。300kbpsでもブラウジングやメールなら何とか使えます。LINEアプリは制限対象外なのでいつでも快適です。
後、一部のキャンペーンが対象外となることがあります。執筆時点では、「LINEスタンププレミアムポイントバックキャンペーン」がスマホプランのみ対象です。
LINEMO「ミニプラン」のメリット
メリット1:LINEMOのミニプランは安くて快適
LINEMOのミニプラン(3GB月額990円)は、安くて快適に使えます。
格安SIMと聞いてイメージするのは、「料金は安いけど平日昼は速度が遅い」だと思いますが、LINEMOは違います。「料金は安いけど平日昼も快適」に使えます。
ワイモバイルとUQ mobileも同じく3GBが月額990円で快適に使えますが、この料金は自宅の回線や家族、電気の契約が割引の条件です。LINEMOは、シンプルに3GBが月額990円なので好条件です。
「もう格安SIMは、LINEMOでいいんじゃないか?」と感じるほどコスパ最高です。
メリット2:ソフトバンク品質の高速通信
LINEMOは、ソフトバンクと同じ広範囲の通信エリアと高速通信が使えます。大手通信キャリアの品質なので他の格安SIMとは比べるまでもなく快適です。
提供エリアは限られますが、「SoftBank 5G(5G通信)」も使えます。
メリット3:「LINEギガフリー」でアプリのデータ消費なし!
LINEMOは、LINEアプリのトークのほか、音声通話・ビデオ電話をデータ消費なしで使えます。データ容量を使い切っても(通信速度制限がかかっても)LINEアプリの通信速度は落ちません。
ビデオ電話はデータを結構使うので、3GBのミニプランにはとても恩恵が大きいです。LINEアプリユーザならLINEMO最高です。
メリット4:契約事務手数料無料
LINEMOは、契約事務手数料が無料です。一般的に契約事務手数料は3,300円かかります。格安SIMによっては、別にSIMカード発行手数料が約440円かかります。
LINEMOは、契約事務手数料の他にも費用が無料のサービスがあります。
- 契約事務手数料
- SIM変更・再発行費用(SIMカード、eSIM)
- 契約解除料
- MNP転出手数料
ソフトバンクとワイモバイルからのりかえる場合は、転出元(ソフトバンクまたはワイモバイル)の転出費用も無料になります。
LINEMOを始めるにも辞めるにも費用の負担がないので気軽に試せます。キャンペーンでなく諸費用の負担がないのはLINEMOだけです。
メリット5:eSIM対応
LINEMOは、eSIMに対応しています。
eSIMは、申し込みしてすぐ使えるメリットがあります。QRコードを読み込むだけなのでSIMカードを差したり、設定したりがないので非常に楽です。SIMカードスロットが1つしかないiPhoneなどは、eSIMを搭載していればデュアルSIMで使えるので便利です。
一方、eSIMは、SIMカードみたいに差し替えて他のスマホで使うことができないデメリットもあります。特にスマホが故障した時に厄介です。SIMカードなら別のスマホに差し替えるだけで済みますが、eSIMは再発行手続きが必要になります。手続きにネット環境が必要になるのでネット環境がないと詰みます。スマホは頻繁に壊れるものではありませんが、最悪のケースも想定しておく必要があります。
メリット6:LINEアプリの年齢認証に対応している
LINEMOは、LINEアプリの年齢認証に対応しています。
年齢認証ができないとLINE ID検索やオープンチャットといった機能が使えません。
格安SIMは、LINEアプリの年齢認証に対応していないものがほとんどです。LINEMOは、LINEと提携して生まれたサービスなので対応は当然と言えます。
LINEMO「ミニプラン」のデメリット
デメリット1:オンライン契約限定プランである
LINEMOは、公式サイトからオンラインでしか契約できません。ソフトバンクやワイモバイルと違い、店舗での契約ができません。
申し込み手続きは、公式サイトの申し込みページから住所や連絡先、支払情報などをフォームに入力していくだけなの一般的なものです。格安SIMの中でもトップクラスに簡単です。
オンライン専用の意味を理解できなかったり、フォームの入力に不安のある人は、ワイモバイルをお薦めします。
デメリット2:サポートもオンラインしかない
LINEMOのサポートは、LINEMO公式サイトのオンラインチャットまたはLINEアプリでの問い合わせのみです。ソフトバンクショップや電話でのサポートは受けられません。
ドコモのオンライン専用プラン「ahamo」は、ドコモショップへの問い合わせがあまりに多かったので有料サポートで対応することになりました。ソフトバンクとau(povo)は、今のところそういった対応はありません。
ほとんどのトラブルは、公式サイトやネットを調べれば回答が見付けられます。駄目でもオンラインチャットなどで問い合わせもできます。ちょっと難しそうだなと感じる人は、ワイモバイルの方がいいです。
デメリット3:選べるプランが3GBと20GBしかない
LINEMOは、データ3GBの「ミニプラン(月額990円)」と20GBの「スマホプラン(月額2,748円)」の2つのプランしかありません。
ミニプランでデータを使い切ると「300kbpsで我慢して使う」「550円/1GBでデータを追加して使う」「20GBのスマホプランを選ぶ」からの選択です。300kbpsで使い続けられればいいですが、そうでなければ料金が一気に上昇します。
ただし、総務省の調査報告にスマホ利用者はデータ使用量2GB未満が約5割、3GB未満で約6割というデータがあります。約6割の人は、ミニプランで問題ないはずです。
デメリット4:余ったデータの繰越がない
LINEMOは、余ったデータの繰り越しがありません。
データの繰り越しはあると便利ですが、無くても困らないというのが私の意見です。普段データが足りてる人は、繰り越しされても恩恵をほとんど感じません。
デメリット5:通話定額が5分or完全かけ放題
LINEMOの通話定額オプションは、「5分かけ放題(月額550円)」「完全かけ放題(月額1,650円)」の2つです。
契約から1年間、月額料の割引キャンペーンで5分かけ放題は無料、完全かけ放題は月額1,100円で使えます。
完全かけ放題は、月額1,650円です。ワイモバイルの月額1,870円より安いです。
デメリット6:未提供サービスが結構ある
LINEMOは、未提供サービスが色々あります。代表的なものは、
- キャリアメール(MMS)
- ソフトバンクWi-Fiスポット
- 留守番電話、転送電話、割り込み電話、グループ電話
- ナンバーブロック、迷惑電話ブロック
- 位置ナビ
- 一定額通知サービス、一定額ストップサービス
- 着信規制・発信規制
- 端末保証オプション
普段使っているサービスが含まれている人は、気を付けてください。
デメリット7:スマホの販売がない
LINEMOは、SIMカードまたはeSIMの提供のみでスマホを販売していません。
LINEMOを使うには、端末を自分で用意する必要があります。
動作確認端末が公式サイトで案内されています。案内されているのは、ソフトバンクとワイモバイルの端末とSIMフリーiPhoneのみです。
案内されていませんが、近年発売されたSIMフリー端末(SIMロック解除品以外)ならLINEMOが使えると思います。
デメリット8:速度制御される場合があるらしい
LINEMOは、通信速度の制御についてアナウンスしています。
通信が混雑し、または通信の混雑が生じる可能性がある場合、ネットワーク全体の品質を確保するため、通信の種類及び内容にかかわらず、同じ設備を利用している通信量が多い回線から順に、通信速度を他の回線と同じ水準まで一時的に制御する場合があります。この通信速度制御は混雑が緩和されるとただちに解除されます。
制御対象となる通信は、「動画サービス全般、AR/VR/FR/Gaming」です。影響は少なそうですが、平日昼にYoutubeなどの動画サービスの視聴時に影響を受けるときがあるかもしれません。
デメリット9:家族割・光回線セット割がない
LINEMOは、複数回線の契約による割引(家族割)やインターネット固定回線とのセット割(おうち割)などの割引サービスがありません。
割引がなくてもLINEMOは安いので困りません。ただし、割引を適用したワイモバイルと比較すると、状況が変わる場合があります。
下表は、LINEMOと割引を適用したワイモバイルの月額料の比較です。
データ量 | LINEMO | ワイモバイル |
---|---|---|
3GB | 990円 | 990円 |
15GB | – | 2,090円 |
20GB | 2,728円 | 2,640円 |
25GB | – | 2,970円 |
ワイモバイルの20GBは、シンプルMにデータ増量オプション(月額550円、1年間無料)を追加した場合です。
LINEMOのミニプランは、割引がなくてもワイモバイルの3GBと同額です。コスパ最高です。
一方、スマホプランの場合、ワイモバイルの方が安く選択肢も豊富です。大容量プランは、割引が適用できるならワイモバイルを検討する価値があります。ただし、ワイモバイルの割引は、家族割が2回線目以降、光セット割が1回線目から適用と条件に違いがあります。
ミニプランのデメリットにはなりませんが、スマホプランのデメリットとなるの可能性があるので気を付けてください。
デメリット10:Yahoo!プレミアムの無料特典がない
ワイモバイルには、月額508円のYahoo!プレミアムの無料特典がありますが、LINEMOにはありません。
Yahoo!プレミアムは、たくさんの特典があります。代表的な特典は、
- Yahoo!ショッピングの買い物で3%還元
- PayPayが貯まりやすい
- ヤフオクが便利&少し安く使える
- Yahoo!かんたんバックアップの容量無制限
- 雑誌110誌以上読み放題
- Enjoyパックが使える
一方、LINEMOにある「LINEギガフリー」はワイモバイルにありません。自分に合った特典の方を選べばいいです。
LINEMOとワイモバイルの比較は、過去に下の記事でまとめています。
まとめ:LINEMOミニプランはコスパ最高クラス
LINEMOミニプランは、ソフトバンクの高品質な回線の3GBが格安の月額990円で使えます。格安SIMの中で最高クラスのコスパです。また、LINEギガフリーでLINEアプリのトークのほか、音声通話・ビデオ電話をデータ消費なしで使えるのも大きいなメリットです。
ミニプランは、スマホプランに比べるとデメリットが少ないです。オンライン手続き、スマホを自前で用意、データ3GB以内などがクリアできれば大丈夫です。
3GBで月額990円で使えるLINEMOミニプランは、スマホの料金を下げたいけど通信品質は落としたくないという人にお薦めです。