日本通信は、6GBと無料通話70分を月額1,390円で使える「合理的みんなのプラン」、20GBと無料通話70分を2,178円で使える「合理的20GBプラン」など非常に”利用者に刺さる”プランを提供していますが、新たに低料金プランが登場しました。
新料金プランは、音声通話と高速データ通信1GBを月額290円~で使える「合理的シンプル290」です。
データ容量は従量制で1GBあたり+220円、上限100GBまで使えます。上限設定が可能なので使いすぎる心配はありません。超過時は上限解放しないと通信出来なくなりますが、暫定措置とし2022年6月30日(2022年3月31日から延長)まで低速で使えます。
月額290円はドコモ回線最安です。業界最安は1GBまで無料の楽天モバイルですが、日本通信は人口カバー率99.9%超の安定したドコモ回線が使えるのが大きなメリットです。
通話定額は「70分かけ放題オプション(月額700円)」「通話かけ放題オプション(月額1600円)」の2種類。1GB+かけ放題が月額1,890円なので通話メインの方に最適です。
「合理的シンプル290」の概要
データ1GB使えて基本料金は月額290円
「合理的シンプル290」のプラン内容は、高速データ通信1GB使える音声通話SIMが月額290円です。
データ通信は従量制で1GBを超えると1GB毎に220円かかります。使い過ぎ防止のため上限が設定可能でデフォルトは10GBに設定されています。10GBに設定されていても3GBしか使っていなければ3GB分(+440円)しか課金されません。上限設定はマイページから変更できます。
通話料は大手キャリアの半額、専用通話アプリ不要
通話料は11円/30秒と大手キャリアの半額です。スマホの標準通話アプリでも11円/30秒なので専用通話アプリで通話料が割引となる他の格安SIMより使い勝手がいいです。
通話定額は2種類「70分」と「かけ放題」
通話定額は「70分定額(700円/月)」「かけ放題(1,600円/月)」の2種類があります。
通話時間が32分で700円超となるので、毎月32分以上通話する人は定額通話に加入した方がお得に使えます。基本料金と合計すると70分定額が月額990円~、かけ放題が月額1,890円~です。
10分/回かけ放題がないので10分以下の通話を多くする人には合わない場合があります。
安定のドコモ回線、人口カバー率99.9%以上
合理的シンプル290プランは月額290円と激安ですが、安定のドコモ回線なので安心して使えます。人口カバー率は99.9%以上なので人が住んでる場所で圏外になることはまずありません。
楽天モバイルは最安無料で使えますが、人口カバー率は96%(2022年2月時点)なのでエリアに不安があります。またプラチナバンドがないのでエリア内であっても安定性に不安があります。au回線のpovoは人口カバー率は高いですが、無料で使い続けると解約される可能性があるのでメイン回線としての使うには若干不安が残ります。
合理的シンプル290プランは毎月少額の負担はありますが、安定のドコモ回線、自動解約の不安がないので安心して使えます。
「シンプル290プラン」の注意点
- 5G通信に非対応
- データ容量が上限値に達すると通信不可(要上限アップ)
- 他プランから「シンプル290プラン」にプラン変更できない(将来対応予定)
- 「シンプル290プラン」から他プランにプラン変更できない(将来対応予定)
データ容量が上限値に達すると通話やSMSは使えますが、データ通信が不可になります。マイページにはアクセスできるので上限値をアップして復旧します。
シンプル290プラン⇔他プランのプラン変更は将来対応予定とアナウンスされています。b-mobileからもプラン変更可能となるようです。
「合理的シンプル290」プランと他社プランの比較
OCNモバイルONE「500MB/月コース」と比較
同じドコモ回線を使う格安プラン、OCNモバイルONE「500MB/月コース」と比較してみます。このプランは、シンプル290プラン登場前までのドコモ回線最安プランです。
プラン | シンプル290プラン | 500MB/月コース |
---|---|---|
月額料金 | 290円 | 550円 |
データ量 | 1GB | 0.5GB |
通話料 | 11円/30秒 | |
無料通話 | なし | 10分/月 |
通話定額 | 70分/月 700円 完全 1,600円 | 10分/回 935円 トップ3 935円 完全 1,430円 |
超過データ料金 | 220円/1GB 繰越なし | 550円/1GB 繰越あり |
シンプル290プランは、データ量が2倍の1GB使えて月額料が約半額と格安です。超過データ料金(500MB/月コースの場合は追加料金)は半額以下ですが、繰り越しがありません。
500MB/月コースは無料通話(10分/月)を含んでいますが、無料通話分の通話料(220円)を考慮してもシンプル290プランの方が安上りです。メリットは、通話定額で10分/回、トップ3(通話料上位3番号が定額通話)が使えることです。MVNOとしては回線品質がいいこともメリットです。
「通話は受信がほとんど」という人は、シンプル290プランを選ぶとスマホ代が節約できます。
FOMAバリュープラン「タイプSSバリュー」と比較
未だ1,000万回線ほどの契約があり人気の根強いFOMAプラン。バリュープラン最安の「タイプSSバリュー」と比較してみます。タイプSSバリューの月額料金は、ファミ割MAX50またはひとりでも割50(50%OFF)適用しています。
プラン | シンプル290プラン | タイプSSバリュー |
---|---|---|
月額料金 | 290円 | 1,027円 |
データ量 | 1GB | なし |
通話料 | 11円/30秒 | 22円/30秒 |
無料通話 | なし | 最大25分 繰越あり |
通話定額 | 70分/月 700円 完全 1,600円 | なし |
超過データ料金 | 220円/1GB(100GBまで) | なし |
シンプル290プランは、データ通信1GB、通話料が半額で使えて月額料金は1/3以下です。通話定額も選べます。
タイプSSバリューは、無料通話1,100円(最大25分)を繰り越して使えるのが最大の魅力ですが、2021年以降に登場した格安SIMの格安な新料金プランにより使うメリットが薄れています。主な理由は料金差です。
両プランの料金差は737円。これは約33.5分の通話時間に相当し、タイプSSバリューの無料通話より長いです。FOMAプランには繰り越しがありますが、通話が少ない人には繰り越しのメリットはありません。料金差を現金で貯金しておく方が賢明です。
それなりに通話する人なら、シンプル290プラン+70分かけ放題を組み合わせれば、月額990円で毎月FOMAプランの約3倍通話ができます。超過時の通話料も半額で済みます。
シンプル290プランと比較すると、料金面でタイプSSバリューを使うメリットは無さそうに感じます。対面サポートがある位です。
日本通信SIMの概要
日本通信SIMの料金プラン
日本通信SIMの料金プランは、データ量や無料通話、通話定額などが異なる4つのバリエーションです。料金とデータ量の組み合わせは他社と差はありませんが、料金に無料通話が含まれているのが特徴です(シンプル290プランを除く)。
シンプル290プランは無料通話がありませんが超過データ量の料金が他プランより安く設定されています。2GB(+1GB)で月額510円、3GB(+2GB)で730円と非常にリーズナブルです。
国内通話料は11円/30秒と大手3キャリアの半額で使えます。また通話アプリ不要なので通話アプリで通話料が割引となる他MVNOより便利に使えます。ただし、通話定額に10分/回かけ放題がないので短時間の通話を頻繁に使う人には不向きです。
日本通信SIMのスターターパックが販売されています。2月14日から合理的シンプル290プランにも対応したみたいです。
「合理的シンプル290プラン」の使用レビューはこちら↓