2019年10月から分離プランが始まり、UQモバイルでも新プラン/新制度が導入されました。
UQモバイルでは、新プラン「スマホプラン」の登場や「マンスリー割」の終了の影響などが気になるところですが、詳細を確認しながら状況を把握していきたいと思います。
UQモバイル、2019年10月からの新プラン要点
スマホプラン
2019年10月からは「スマホプラン(新プラン)」がメインプランとなり、「おしゃべりプラン・ぴったりプラン(旧プラン)」は終了となりました。
旧プランからの主な変更点は、次の通りです。
- 月額料金1,980円~
- かけ放題が分離しオプション化
- 2つの通話オプション新設「かけ放題(10分/回)」「通話パック(60分/月)」
- データ容量増量
- 契約期間なし、解除料なし
- 「スマトク割/長期利用割引」「イチキュッパ割」終了
新旧プランを表にして比較すると下記の様になります。括弧は、データ増量オプション適用時のデータ通信容量です。
名称 | おしゃべり/ぴったりプラン ~2019年9月30日 | スマホプラン 2019年10月1日~ |
---|---|---|
プランS | 2,980円 2GB(3GB) | 1,980円 3GB |
プランM | 3,980円 6GB(9GB) | 2,980円 9GB |
プランL | 5,980円 14GB(21GB) | 3,980円 14GB |
契約期間 解除料 | 2年契約 解除料9,500円 | 契約期間なし 解除料なし |
かけ放題 | メインプランに含む おしゃべり(5分/回) ぴったり(60/120/180分/月) | オプション かけ放題(10分/回、700円/月) 通話パック(60分/月、500円/月) |
割引制度 | 「スマトク割/長期利用割引」 「イチキュッパ割」 「UQ家族割」 | 「UQ家族割」 |
月額料金は新プランがおトク
月額料金が1,980円~と安くなっていますが、かけ放題がプラン内容から分離されたためです。
かけ放題は、2つの通話オプション「かけ放題(10分/回、700円/月)」「通話パック(60分/月、500円/月)」へと変わっています。かけ放題は、通話時間が5分/回→10分/回へと増え使い勝手がかなり向上しています。通話パックは、60分/月のみとなり、120分/180分は無くなっています。
おしゃべりプランとスマホプランに通話オプションを追加した月額料金を比較してみます。
プラン | おしゃべりプランS かけ放題(5分/回) | スマホプランS +かけ放題(10分/回) | スマホプランS +通話パック(60分/月) |
---|---|---|---|
月額料金 | 2,980円 | 2,680円 | 2,480円 |
新プランは、旧プランに比べ、プラン内容が向上しながら月額料金が下がり非常におトクです。また、かけ放題の通話時間増量(5分→10分)により他社に見劣りしなった点も大きいです。
「ぴったりプランS」なら新プランで500円も安くなります。ただし、通話パックには60分/月以外のラインナップがありません。このため、「ぴったりプランM/L」を使っている方で60分/月を超える通話時間を希望する場合には、残念ながら選択肢がありません。
通話オプションは必要?
新プランから分離された「通話オプション」に加入するかどうかですが、少しでも通話するなら加入することをお薦めします。
UQモバイルの通話料金は20円/30秒です。通話時間12分半で500円、17分半で700円となるので、月に約12分半以上の通話をするなら、通話パック(60分/月、500円/月)に加入した方がよさそうです。通話回数の多い方なら、かけ放題(10分/回)への加入が必須と言って良いと思います。
通話オプションに加入しても、プランSなら2,480円/月または2,680円/月なので負担も少ないです。
旧プランからの変更は1回目の満了月から可能
「おしゃべりプラン/ぴったりプラン」を使っている方は、1回目の満了月から「スマホプラン」への変更が可能です。満了月は、課金開始日を含む月を1ヵ月目として、25ヵ月目です。
ワイモバイルにある端末購入によるプラン変更といのは無いようです。
基本的に旧プランを使い続けるメリットは無いと思うので、満了月を迎えた方は新プランに変更する方がよさそうです。特にプランLの方は、新旧プランで月額料金が1,000円以上も差があるので出来るだけ早く変更した方がよさそうです。
その他のプラン
その他のプランでは、音声通話プランの「データ高速+音声通話プラン」「データ無制限+音声通話プラン」が終了されました。
「データ高速+音声通話プラン」は、「スマホプラン」に近いので仕方がありませんが、「データ無制限+音声通話プラン」が終了されたのは残念です。
音声通話プランを含まない「データ高速プラン」「データ無制限プラン」は、継続してラインナップされています。最低利用期間、解除料なしです。
UQモバイル、2019年10月からの新制度要点
期間縛りなし、解除料0円
新プランの方でも書いていますが、新制度では期間縛りのない「スマホプラン」となっています。
また、期間縛りのほか最低利用期間も無くなり、期間中の解約という状況が無くなり解除料が発生する状況もなくなりました。新プランでは、基本的に解除料が0円なので、今後は解除料を気にする必要はなさそうです。
ただし、旧プランを契約している場合、解除料はこれまで通り発生するので注意が必要です。
6ヶ月以内の転出費用3,000円に減額
10月1日以降、新規契約から6ヶ月以内のMNPまたは番号移行をした場合のMNP転出手数料・番号移行手数料が6,000円から3,000円に減額されています。UQモバイルに限らず、短期転出者向けの手数料上乗せも終了の模様です。
転出手数料は、これまで通り3,000円かかるので間違えないようにしてください。
「マンスリー割」終了、自己大幅負担上昇
※ 端末価格は、11月に入り大幅に値下げされ、10月前より安くなっています。
新制度になり、大きく変わったのが端末購入サポート「マンスリー割」が終了となったことです。
総務省のガイドラインにより、大幅な端末の割引が難しくなりました。マンスリー割を利用した実質540円という様な端末は姿を消し、10月1日からは端末価格が値下げされ販売される様になっています。
UQモバイルの端末販売価格は、新制度になり大幅に上昇しています。まとめたデータが間違いっているのではないかと思い何度も確認しましたが、新制度の端末販売価格は驚くほど高いです。
次の表は、新旧制度による端末の販売価格(実質価格)を比較したものです。実質価格は、旧プランSで算出しています。
機種名 | 実質価格 ~2019年9月30日 | 販売価格 2019年10月1日~ |
---|---|---|
iPhone 7 128GB | 26,460円 | 63,360円 |
iPhone 7 32GB | 13,500円 | 51,480円 |
iPhone 6s 128GB | 23,436円 | 51,480円 |
iPhone 6s 32GB | 10,476円 | 39,600円 |
AQUOS sense2 | 540円 | 31,680円 |
Galaxy A30 | 26,460円 | 31,680円 |
HUAWEI P30 lite | 26,460円 | 31,680円 |
おてがるスマホ01 | 540円 | 31,680円 |
HUAWEI nova lite 3 | 540円 | 23,760円 |
DIGNO A | 7,884円 | 31,680円 |
旧制度は540円端末が数機種あり販売価格が全般的にかなり安かったですが、新制度の販売価格は大幅に上昇しています。これは、ワイモバイルの新制度の販売価格と比べてもかなり高いです。割引などが用意されていないか調べてみましたが、今のところ発見できていません。
今の状況だと、端末の購入、特にiPhoneの購入を検討しているのであれば、ワイモバイルを選んだ方ほうがよさそうです。イオシスで端末を購入してUQモバイルのSIMを契約するという方法もお薦めですが、この場合にはau/UQモバイルのネットワークバンドに対応した端末を選ぶ必要があるので注意してください。
36回分割払いが追加
支払方法は、旧制度では一括/24回払いの2種類でしたが、新制度では一括/24回/36回払いの3種類となっています。
まとめ
UQモバイルの分離プラン導入による状況を確認してみると、かけ放題の通話時間の増量、契約期間・最低利用期間の終了、解除料なしなど利用者としてはかなり恩恵があるように思えます。しかし、端末の販売価格の上昇が大きなネックとなり、特にiPhoneの購入を検討している場合には購入手段を別に用意した方がよさそうに思います。
このページに記載してある情報は、最新となるよう掲載前に情報を再度確認していますが、新制度導入間もないこともあり修正される可能性も高く、念のため公式サイトでも確認するようにしてください。